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リペア・ナガオカ同様、飯豊町でこだわりを持って経営をしている「匠」たちの情報を紹介します。
飯豊町に足を運んで頂くきっかけになれば嬉しいです。

明治23年創業、老舗の酒蔵を継ぐ覚悟

2019.07.03

フラワー長井線の時庭駅から車で5分ほど、リペア・ナガオカの斜向かいにある「若乃井酒造」さん。明治23年創業の歴史ある酒蔵です。
若乃井酒造の社名・銘柄の由来は、「村の鎮守様の若宮八幡宮のそばを野川が流れておりました。その下流に井戸を掘ったところ、泉の如く清水が湧き出ました。その水は酒造りによく合う水質で、蔵人は大喜びでおいしいお酒を造りました。」というホームページに記載された文章に集約されています。同社を語る上で欠かせないのが、清酒の80%を占めるという“水”です。井戸水を使用することで、味はもちろん経済的にも大きなメリットがあり、酒蔵の「命」を繋いでいます。

現在、社長を務めるのは6代目の大谷秀和さん。今に至るまで紆余曲折あり大変な経験をされたそうです。元々、蔵王の旅館で働く酒蔵とは無縁の生活を送っていた大谷社長。先々代の社長が身体を壊したことをきっかけに、奥様の実家が若乃井酒造だったことから後継者の要請があり、全く素人の状態で酒蔵の専務取締役に就任。お酒造りは昔から頼んでいる杜氏がいたので問題なかったが、経営状態は素人目に見てもまずい状態だったと当時を振り返ります。

社長が蔵にきて10年経った頃、次なる試練が襲ってきます。昔からお願いしている杜氏が高齢を理由に引退してしまったのです。この時大谷社長は、経営難を脱するために自ら杜氏となる覚悟をし、前杜氏に毎日のように電話で教えを請いながら酒造りを行なったそうです。何度もやめようと思ったそうですが、100年以上の歴史を考えるとそれも出来ず、とにかくがむしゃらに働いたと言います。その甲斐あって、2016年には「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」の最高金賞を受賞。社長が杜氏となり今年で5造り目、何とか軌道に乗ってきたようです。

最後に大谷社長は「今は、酒造りや営業で余裕がないけど、社長業に注力できるようになったら空いている蔵を使って、イベントをやったり、そこでしか買えないものを売ったりできる、お客さんを呼べるスペースを作りたい」と、飯豊町に人を呼び込む今後の夢を語られました。

 

 

取材協力:若乃井酒造株式会社
〒999-0601 山形県西置賜郡飯豊町中947-3
0238-72-2020
http://www.wakanoi.jp/

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